魔女の恋は空回る

「何なの、その自分勝手な魔女ーっ! ペットは責任持って飼わないと」

「ツムギって、あくまで私をペット扱いしたいみたいね…やめてちょうだい」

 ショコラが苦々しそうな顔をした。

「それに自分の身内のことを、そんなに悪く言うもんじゃないわよ」

 はいっ!?

「その魔女って、ツムギのおばあちゃんよ」

 ええっ!!

 私とお母さんは顔を見合わせた。

「ツムギのお母さんも生まれていない、昔の話よ」

 お母さんも驚いている。

「自分でも初級魔法なら使えたし、特に不便はしなかったから、契約解除されて以降は、長い間、1匹で生きてたの。いつか石の姿に戻るまで、自由気ままにいたいと思って」

 ショコラが『それなのに…』と言って、ふふっと笑った。