歩き回って少し疲れた私たちは、チェーンのファストフード店で休憩することにした。

 シェイクを飲むサキちゃんを眺めながら、思ってたことがポロッと口からこぼれた。

「私、今日で、サキちゃんの印象が変わっちゃった…あ、いい意味でだよ、もちろん」

「ありがとう。学校じゃないから、素を出せてるんだ」

 サキちゃんは、もう一口、シェイクを飲んだ。

「でもね、私、これからは学校でも素を出していきたいな、って思ってるの。今日はその第一歩! だから、ツムギちゃんの反応は気になってて…あぁ、ホッとしたぁ」

 えっ、だから、どうしてそこで私? もしかして、魔女仲間だからとか、そういうこと??

「ツムギちゃんは小学校が違ったから知らないと思うんだけど…私、6年生のとき、ちょっとしたイジメに遭ってたんだー」

 人気者のサキちゃんが!?

 私は驚いた。