「そうだなー、サキちゃんって、細身で足が長いだけじゃなくて、やっぱりテニス部なだけあって引き締まってるから…ハイウエストのワイドパンツに、チェックかストライプのシャツをインして着てもらう、とか?」

「ウッソー!? そんなカッコいいの、私に似合う?」

 驚きながらも、サキちゃん、嬉しそう。

「うん、イケると思う。私、中性っぽい女子がマニッシュなの着てるのもいいと思うんだけど、女子らしい女子がマニッシュな服装してるのが、最高に好きなの」

「女子らしい女子なら、可愛い服装が似合わない?」

「それももちろん似合うよ。だけど、可愛い服装のときとは違う女子っぽさが現れるっていうか…うーん、言葉にするの、難しいやっ。サキちゃんが着てみるのが1番だと思う!」

「なんかワクワクしちゃう」

「ふふっ、私もサキちゃんの洋服、選ばせてもらえるなら、いっぱい試着させまくって、着せ替え人形にしちゃいそう」

 ホントにそう思った。

 だって、サキちゃんってスタイルいいんだもん。色々、試したくなっちゃうと思う。

「テニス部だから、体力だけは自信あるよ!」

 サキちゃんがガッツポーズをして見せた。

「なら、約束っ!」

「うんっ」