君の笑顔〜アナザーストーリー〜

「誕生日は、あの〜…なんか予定入ってるの?」


何緊張してんだよ、俺。

俺の気持ちは変わっていなかった。

ただ、友達として、イベントといつも混同されてしまう舞岡さんの「誕生日」を祝ってあげたいって。

イベントと重なっている俺だから。

だから舞岡さんの気持ちがわかるだけで。


「一緒に住んでる子がね、仕事だけど夜は一緒にいようって言ってくれたよ」

さっき俺と一緒に買ったお菓子を食べながら、嬉しそうに話してくれた。

夜は一緒にいようってことは…昼間は空いてるってことかな?


なかなか言い出せない。

「誕生日祝ってあげる」

って…。

なんて言えばいいんだろう?

単純な言葉なのに。

簡単な気持ちなのに。

なのになぜ俺はドキドキしている?


「ん?どうした?」


俺の顔を覗き込みながら、言った。

何も言えずにいたら、舞岡さんが俺の手からお菓子を一個奪った。