君の笑顔〜アナザーストーリー〜

俺はもう我慢できなくなっていた。


そっと舞岡さんの手を握った。

か細くて、震えている手を…

俺も極度の緊張で、手が震えていた。


ただ「俺も好きだから付き合う」なんて簡単な言葉で返事しようなんて思わなかった。

せっかくだから…今までの俺の気持ち、全て言おう。

俺が本当に舞岡さんのことを愛しているってことも。

多分、言い出したら止まらないかもしれない。

でも…少しだけ付き合って。


「さっきの返事だけど…」


自分でもわかる。

俺が照れていること。

顔がどんどん熱くなる。

言おうと思ったところ、舞岡さんが阻止した。


「ちょ…ちょっと待って!」


俺の目の前に手のひらを広げてきた。

覚悟なんてしなくていいのに…。


でも…舞岡さんの気持ちが落ち着くまで俺は待った。

いつまでも待つよ。

俺は…俺は舞岡さんが大好きだから…