君の笑顔〜アナザーストーリー〜

とりあえず俺が今するべきことは返事だ。

ようやく橋の上から動き出せたのは、告白されて10分後。

嬉しすぎて、その場から離れられなかった。

彼女がいる友達に、「結ばれた場所は思い出の場所だ」ってよく言われる。

俺にもようやく今「思い出の場所」ができた。

それが、この橋の上。

まだ橋の上には舞岡さんの温もりが残っている。

今この場にはいないけど…舞岡さんが残していった甘い匂いを全身で感じていた。

気持ちいい風が吹いて…ようやく俺は動き出せた。


民宿へ帰ったら、玄関先におじさんがいた。


「おかえり。もう夕飯だよ」


部屋には戻らず、そのまま食堂へ向かった。

ほとんどの部員が揃っていたが…舞岡さんと中田先輩はまだ来ていない。

また舞岡さんと座りたいな…

中田先輩も一緒に来るだろうと思って、俺の分と、あと2人分の席を両隣に陣取った。


俺が席に着いて5分後、中田先輩に支えられながら舞岡さんが来た。