君の笑顔〜アナザーストーリー〜

大きな目を見開いて俺の手を見つめてきた。

完全に戸惑っている。

動揺している。

俺はそんな舞岡さんに言い聞かせるように言った。

また転んじゃうって…

繋ぎたくてたまらない俺の手を、舞岡さんは震えている小さな手でそっと包み込んだ。

俺たちはそこから手を繋いでコンビニまで向かった。

きっとさっき転んだところ痛んでいるだろうと思って、もっとゆっくり歩いた。

そのせいか…結局コンビニまで50分もかかった。


コンビニでは適当にお菓子やお茶を購入。

帰りも…ただなんとなく手を繋いだ。

あたり前のように、俺が手を差し伸べて、舞岡さんはそれに答えて。

帰りもゆっくりゆっくり帰った。

こんな幸せな時間…終わらせたくないよ。

できればこのまま時間を止めたい。


幸せな気持ちのまま、民宿に着いた。