君の笑顔〜アナザーストーリー〜

「いったーい!!」


暗くて段差に気付かず、転んでしまった。

脱げてしまったサンダルを揃えて並べ、俺は手を差し伸べた。

舞岡さんは自分の失態に笑いながら俺の手をそっと握った。


「なんか恥ずかしいな…」


照れながら笑う舞岡さん。

かわいい…

かわいすぎる…


俺はこれから向かって行く道を見た。

その先はずっとずっと暗く…まだまだコンビニどころか明かりもないような道が続いている。

もしかしたら…また暗闇で転んでしまうかもしれない。

今舞岡さんを守れる人は俺しかいない…

俺が守ってあげなきゃ。

俺が支えてやらなきゃ…


もう俺は自分で自分をコントロールできなくなっている。

手ぐらい…繋がせてくれ。

ただ、転ばせたくないから。

舞岡さんだって…体に傷ついていい思いはしないだろう。


そっと…俺は舞岡さんに手を差し伸べた。


「手、繋ごうか…」