君の笑顔〜アナザーストーリー〜

なかなか部屋では落ち着けなかった。

既に時間は21時。

気分転換に、散歩でもすることにした。


民宿の周りには民家一つない。

あたりは真っ暗。

唯一照らす街灯も、あまり意味がない。


綺麗な星空の下をゆっくりと歩いていた。

夜風が気持ちいい。

民宿の周りをぐるっと一周して、舞岡さんの部屋を眺めていた。

舞岡さんの部屋も、俺の部屋も二階。

舞岡さんの部屋から浮かぶシルエットは…あれは舞岡さんかな?

中田先輩かな?

民宿の前の道から俺はずっとその部屋を観察していた。

シルエットが一つ動き出して、部屋のドアを開けた。

ドアを開けた人は…舞岡さんだ。

幸せそうな顔して、星空を見上げている。

できれば…近くで一緒に見たい。

こんな綺麗な夜空を大好きな人と見れたら…きっと幸せだろう。


舞岡さんの横に中田先輩が現れた。

先輩と楽しそうに話しながら、ずっと星空を見上げる舞岡さんをじっと見つめてみる。

きっと…俺がここにいるってことは気付いていないだろうな。