中学校時代の親友、絵麻ちゃん。高校は公立の普通科。絵麻ちゃんは、高校デビューをしていた。中学校時代は、あまり目立たず、内気なほうであった。
 しかし、高校1年生の夏に彼氏ができて、髪を染めてみたり、煙草を吸い始めたりしていた。それでも、遊んでくれていた。
 絵麻ちゃんに対して、尊敬していた。
悪いことだとわかっていたけど、変わるってすごいと思った。

 私は、親の期待には応えたい思いと、絵麻ちゃんへの尊敬で悩んでいた。
そして、髪は染めてはいなかったが、内緒で、煙草は吸いはじめた。

 高校1年生の秋。絵麻ちゃんは彼氏と別れた。浮気が原因だった。
人を信じるって何だろうって思った。
絵麻ちゃんが号泣しているのを、慰めていた。

 数日後、絵麻ちゃんとカラオケに行くと、
「私、実は、援助交際はじめちゃった。」と言われた。
「え?どういうこと?」
「実は、高校の友達が出会い系サイトで知り合った人にお金もらったらしくて、それで、誘われたの。だから、やってみた。そしたら、デートだけで10000円くれた。30歳くらいの人だったかな。」
「危なくない?やったりした?」
「まだ、ない。でも、いいかなあって。」
「そうなんだ。気をつけなよ。」
援助交際なんて・・・とこの時は思った。