「一緒に帰ろう?」
「うん。」
いつもと様子が違う。

地元の公園に着いたところで、
「この公園懐かしいな。」
「そうだね。」
中学時代の溜まり場だった。

「あのさ、
 俺、唯が好きだ。」

『えっ?』

「唯、全く気付いてなかっただろ?」
「うん。ごめん」
「いいよ。唯、高崎が好きだろ!
いつも見てる。でも、どこか切なそうにみてる」

『えっ!私見てたんだ。
今、気づいた。私は、高崎君のことが好き』

「あっ・・・」
「薄々気づいていた。
 告白は自己満。でも、これまで通り友達で はいて欲しい。」

「ありがとう。
 嬉しい。もちろん、友達でいたい。」
「うん。」
「寒いで、帰ろうか!」

「バイバイ。また、明日。」
「バイバイ。」
自宅に帰った。

『潤が私のこと好きなんて思わなかった。
私の好きな人が、潤みたいに優しい人ならいいのに。
 高崎君が好き。
 でも、もう嫌われてしまった。
 そもそも、私のことを脅してきてただけだし、誰も好きにならないって言ってたし、
実らない恋。』