なんとかしたい。
 弱みを握られたままでは、どうしようもない。
 いい案が浮かんだ。
 スマホをこっそり奪って消去しよう。

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翌日、学校に行った。
 高崎君は爽やかに「おはよう。」
とあいさつしてくる。ファンの子たちを引き連れて。
「おはよう。」

『今日、なんとか、スマホを奪えるチャンスないかな?あ、体育ではもって行かないからチャンスかも。』

体育の時間になり、途中で「トイレへ行く」と言って、教室に急いで言った。
高崎くんのスマホ発見。
『チャンス。消そう』
スマホを手に取ると、スルッと抜かれた。

『え?』
高崎君が立っていた。
「え、なんでいるの?」
「俺が気づかないとでも思う?消去する気だったんでしょ?そうはさせない。」
計画失敗。

「で、こんなことしてタダで済むと思ってんの?」
机に押し倒された。
キスされ、背中の服をめくられ、優しく唇を動かされる。
「ああ」

『声が・・・なんで。』
身体が熱くなり、痺れるような感覚が全身に廻った。
「気持ちいいの?唯。」
首筋に強くキスされた。キスマークがついた。

「今回はこんなもんで。また、なんややろうとしたら・・・。覚えておけよ。
じゃあ、授業に戻ろう。」
授業に戻った。