「友菜〜!!関東おめでとう!やばい私まで泣いちゃいそうだよ〜」 一通り試合が終わって、一番に同じ部活のさやが話しかけてきた。 「さやありがとう、さやの応援のおかげだよ。」 遠藤さやは部活で一番仲の良い友達だ。 長距離の選手で地区予選は突破したものの、県大会は怪我で棄権した。 辛い状況の中、私の応援に来てくれたさやにはなんとお礼を言えばいいのだろうか。 私はさやと暖かいハグを交わした。