アンドロイド・ニューワールド

会計を済ませた後、私はタカアシガニのキーホルダーを、奏さんに渡しました。

奏さんは、何故か遠い目をしてそれを受け取り。

そそくさと、鞄の中にしまい。

そして案の定、代金を私に返金してくれました。

このときも私は、別に返さなくて構わないと言ったのですが。

奏さんの「男のプライド」とやらの為に、受け取らざるを得ませんでした。

そして、『見聞広がるワールド 深海魚水族館』からの帰り道。





「瑠璃華さんといると、本当退屈しないよ」

と、奏さんは言いました。