アンドロイド・ニューワールド

しかも、私は今回。

奏さんと親友になる為に、あのプランを決行するつもりなのです。

そう、明日のお出かけです。

本当は、友達作りの為の計画だったのですが。

奏さんとの友情を、更なるステップを目指す為なら、これも悪くありませんね。

「丁度良かったです。私は、明日奏さんとお出かけするんです」

『えっ。何それ。デート?デートなの!?』

と、局長は驚愕に目を見開いて言いました。

デート?

『ちょ、ちょっと局長…。落ち着いてください』

『あ、うん。そうだった。瑠璃華ちゃんには、全くそのつもりはないんだっけ…』

『瑠璃華さんは良いとして…。相手の子がどう思っているか次第では、凄く可哀想ですよね。瑠璃華さんはあくまで友人のつもりで…』

『うん…。そう思うと切ないよね』

と、局長と副局長は言いました。

何の話をしているのか、理解不能です。

何ですか。そのつもりって。

私は明日、奏さんとお出かけするつもりですが。

それが何か?

『そ、それで?瑠璃華ちゃん。その奏君って子と、何処に行くの?』

と、局長は聞きました。

よくぞ聞いてくれました。

「『見聞広がるワールド 爬虫類の館』です」

『…』

と、何故か局長と副局長は、無言になりました。

奏さんと同じ反応なんですが。

あの施設には、何か曰くでもあるのでしょうか?

ホームページを見たところ、何の変哲もない、老若男女問わず誰でも楽しめるアミューズメント施設に見えましたが。

『…それは…提案したのは、奏君?』

と、局長は聞きました。

「いいえ、彼は特に希望がないとのことだったので、私が提案しました」

『だよね。それで、奏君は了承してくれたの?』

「はい。最初は何故か、局長と副局長と同じ反応でしたが。最終的には、快く承諾してくれました」

と、私は言いました。

すると。

『…それは、快く承諾したことにはならないでしょ…』

『ま、まぁ…。納得してくれたのなら、あながち嫌な訳ではないのでは?』

『そうだね。本当に無理なら…断るだろうし…』

と、局長と副局長は言いました。

無理って、何が無理なんですか?

ちゃんと、施設はバリアフリーになっているそうですよ?

「私は、明日奏さんと出かけても良いんですよね?」

と、私は言いました。

何だか局長と副局長が渋っているようなので、駄目なのかと思ったのです。

すると。

『も、勿論!楽しんできてね、瑠璃華ちゃん』

と、局長は間髪入れずに答えました。

そうですか。

私には心がないので、楽しむという行為は出来ませんが。

局長の許可も降りたので、明日は予定通り、奏さんと出かけてくることにしましょう。

いざ、爬虫類の館に。