アンドロイド・ニューワールド

そもそも『新世界アンドロイド』には、性別がないので。

友達の相手が女性だろうと男性だろうと、私は大して気にしていませんでした。

局長と副局長もそうだろうと、勝手に思い込んでいましたが。

どうやら、友達が異性だと、何か困ることがあるようです。

もしかしたら、「今すぐその子とは離れて、別の子と友達になりなさい」と言われるかもしれません。

…何でしょう。

そう思うと、とても胸がチクチクします。

異物でも混入しているのでしょうか。

しかし。

『まさか。駄目な訳じゃないよ』

と、局長は言いました。

その瞬間、私はホッとしました。

…え?ホッとした?

何故私は今、奏さんのことを局長に否定されている訳ではないと知って、安堵したのでしょう?

そんな感情、私の中にあるはずが…。

『異性だったのは意外だったけど、男女間でも友情は築ける!何なら…その、それ以上の関係に発展しちゃったり』

と、局長は言いました。

惚けた顔で。

意味不明です。

何ですか、それ以上の関係って。

『きょ、局長。それはいくらなんでも』

『いやいや分からないよ?恋愛小説とかならあるあるじゃない?種族の垣根を越えて…みたいな』

『そ、そんな…』

と、局長と副局長は言いました。

現在、私は奏さんと、友人の関係を築いています。

そして、更にその上となると…。

「…分かりました。親友ですね」

『…へ?』

と、局長は首を傾げました。

しかし、私には確信があります。

友人と上となると、今度は親友です。

『猿でも分かる!友達の作り方』に書いてありました。

友人の、更なる上のステップにあるのは、親友だと。

つまり私は、奏さんと親友になることを目指すべきなのです。

「任せてください。私は奏さんと親友になるべく、全力を尽くします」

『え、あ、うん。そ、そっか…。が、頑張ってね』

と、局長は言いました。

何だかギクシャクしていますが、きっと気のせいでしょう。