アンドロイド・ニューワールド

翌日。早速。

「奏さん。週末に出かける件ですが」

と、私は奏さんに言いました。

「うん、何処にする?」

「県内に、興味深い施設があるのを見つけまして。ここから電車で二駅ほどらしいのですが」

「あぁ、良いね。程よい近さだ」

と、奏さんは言いました。

なかなかの好感触です。

「施設のホームページを覗いたところ、バリアフリー完備で、館内も広いようです」

「そっか。じゃあ、俺でも迷惑かけずに行けるかも」

と、奏さんは言いました。

乗り気になってくれたようですね。

良かったです。

「安心しました。なら、今週末、一緒に行きましょう。『見聞広がるワールド 爬虫類の舘』に」

「はい、ちょっと待ったちょっと待った。タイム!」

と、奏さんは両手を前に出して言いました。