もしかしたら、何度か「本当」を連呼していれば、何かが変わると思っているのかもしれません。
が、そんな都合の良い運命はありません。
「本当です」
と、私は言いました。
『…一体何がどうなって、そうなったの…?』
と、局長は尋ねました。
ようやく、詳細を聞く気になったようです。
「私は、運命的な出合いによって、他のクラスメイトから煙たがられている生徒と、親睦を深めました。その結果、当該生徒と仲良くなり、更には友達になったのですが」
『う、うん』
「その代わり、変わり者と変わり者の組み合わせ、のように言われるようになってしまいました」
『…うーん…』
と、局長は唸りました。
とても渋い顔で。
「余り者と余り者がくっついた、とも言われました。類は友を呼ぶということでしょうか」
と、私は言いました。
自分で言っておいてなんですが、類は友を、とは言っても。
お互い種族が違うので、同じ類に入れるのは間違っているかもしれません。
『そっかぁ…。瑠璃華ちゃんのクラスには、そんな…仲間外れにされてた子が、元々いたんだね?』
「そういうことになります。本人も、クラスメイトからは嫌われていると供述していました」
と、私は答えました。
嫌われていると思っているからか、自分に自信がないと見られる発言も多いです。
確かに、彼が話した修学旅行の一件が、学年の大半のクラスメイトから嫌われるきっかけとなったのは、間違いではないでしょうが。
中には、「海外なんて行きたくない。国内で良い」と思っていた生徒も、いなくはないと思います。
そういう人は、むしろ彼に感謝しているのではないかと思うのですが。
「ですが私は、当該生徒に嫌われるようなことをされた覚えはありませんし、その生徒に迷惑をかけられたこともありません」
『そうだね』
「ですから、その生徒と友達になることにしました。しかしその結果、彼を嫌っていたクラスメイト、そして彼を煙たがっていた教師達にも、目をつけられることになりました」
『成程…。うーん…。いつの間にか、難しいことになっちゃってるなぁ…』
と、局長は言いました。
とても渋い顔です。
『あの…。そもそもそのお友達は、どうしてクラスメイトや、教師にまで嫌われているんですか?』
と、副局長は尋ねました。
それは良い質問です。
「それは、私の友達が車椅子に乗っているからです」
と、私は言いました。
そして、修学旅行の一件や、バドミントン部に入れてもらえなかった件を話しました。
が、そんな都合の良い運命はありません。
「本当です」
と、私は言いました。
『…一体何がどうなって、そうなったの…?』
と、局長は尋ねました。
ようやく、詳細を聞く気になったようです。
「私は、運命的な出合いによって、他のクラスメイトから煙たがられている生徒と、親睦を深めました。その結果、当該生徒と仲良くなり、更には友達になったのですが」
『う、うん』
「その代わり、変わり者と変わり者の組み合わせ、のように言われるようになってしまいました」
『…うーん…』
と、局長は唸りました。
とても渋い顔で。
「余り者と余り者がくっついた、とも言われました。類は友を呼ぶということでしょうか」
と、私は言いました。
自分で言っておいてなんですが、類は友を、とは言っても。
お互い種族が違うので、同じ類に入れるのは間違っているかもしれません。
『そっかぁ…。瑠璃華ちゃんのクラスには、そんな…仲間外れにされてた子が、元々いたんだね?』
「そういうことになります。本人も、クラスメイトからは嫌われていると供述していました」
と、私は答えました。
嫌われていると思っているからか、自分に自信がないと見られる発言も多いです。
確かに、彼が話した修学旅行の一件が、学年の大半のクラスメイトから嫌われるきっかけとなったのは、間違いではないでしょうが。
中には、「海外なんて行きたくない。国内で良い」と思っていた生徒も、いなくはないと思います。
そういう人は、むしろ彼に感謝しているのではないかと思うのですが。
「ですが私は、当該生徒に嫌われるようなことをされた覚えはありませんし、その生徒に迷惑をかけられたこともありません」
『そうだね』
「ですから、その生徒と友達になることにしました。しかしその結果、彼を嫌っていたクラスメイト、そして彼を煙たがっていた教師達にも、目をつけられることになりました」
『成程…。うーん…。いつの間にか、難しいことになっちゃってるなぁ…』
と、局長は言いました。
とても渋い顔です。
『あの…。そもそもそのお友達は、どうしてクラスメイトや、教師にまで嫌われているんですか?』
と、副局長は尋ねました。
それは良い質問です。
「それは、私の友達が車椅子に乗っているからです」
と、私は言いました。
そして、修学旅行の一件や、バドミントン部に入れてもらえなかった件を話しました。


