あの日に交わした約束は、思い出の場所で。

「わかった。これからも今まで通り、仲よくしようね」

「よろしくな」

帰り道、二人一緒に見上げた空には、星が満遍なく散りばめられていた。

まるで二人の関係性を映し出すかのように、キラキラと輝いていた。

あぁ今は、冷たい空気さえも心地がいい。


「あ、平田のお母さんにちゃんと報告しないとな。『彼氏』になりましたって」

「それはまだいいよ。うるさく口出しされるの嫌だもん」

お母さんは喜ぶかもしれないけど、報告はまだ先にしよう。

今はまだ、二人だけの時間を大切にしたいんだ。


その日の夜、今まで大切に付けていたストラップをスマホから外した。

引き出しから小さな小物入れの箱を取り出し、そっとしまった。

ストラップを見ると、どうしても遥を思い出す。

だから、目につかないところにしまわないと。


……それに、これを遥からもらったこと、結人くんは知ってるから。

不安にさせるようなことはしたくない。

なにも付いていないスマホは味気ない気がしたけれど、これもいつかは慣れるんだ。

遥のことを考える暇もないくらい、結人くんに夢中になれば、それが私にとっては日常になる。

今はまだ難しくても、そうやって、いろんなことに少しずつ慣れていけばいい。