あの日に交わした約束は、思い出の場所で。

「……そう。話なら、全然聞くよ?」

落ち着かなくなる心を隠したくて、無理に平然を装った。


視線が重なる。

……今までちゃんと見たことがなかったけれど、結人くんの瞳は、私が思っていたよりもずっと綺麗だった。


「……一番近い友達でいようと思ってたけど、やっぱり無理だ」

真っ直ぐ私を見る瞳に吸い込まれそうになった。


「平田が好きだ。同じクラスになってからずっと、平田のことが好きだった」



突然のことで、言葉が出てこなくて数秒フリーズする。

だけど、ストレートな言葉がスッと心に入り込んできて、この静かな空間で、心臓が音を立て始めた。