「結人くんおはよう」

先に教室にいた結人くんに声をかける。

「おー!おはよう平田。クリスマスぶりだな」

「だね。あのときはいろいろありがとね」

「なになに~!もしかして二人、クリスマス一緒に過ごしたの?」

いつものテンションで澪が会話に加わる。

「おはよう澪」

「ちょっと奈央、あんたたちそういう関係だったなんて聞いてないんだけど」

「でたよ竹内。お前は相変わらずうるさいなー」

「お化けが出たみたいに言うな!てかうるさいってなによ!」

「ほんとのことだろ。朝なんだからちょっとは声のボリューム下げろよ」

「あ~!大野はいちいち細かいんだから!」

そしていつも通り二人の言い合いが始まった。

私は二人を見ながら、もし澪に彼氏がいなかったなら、結人くんと澪はすごく良い関係の恋人同士になるだろうなぁと思った。


言い合いがひと段落したころ、澪が髪型とメイクをチェックしにお手洗いに行ったので、改めて結人くんに話しかけた。