あの日に交わした約束は、思い出の場所で。

予想外の雪が強まってきたころ、傘を持ってない二人はその冷たさに身体が冷えていた。

「この辺にないってことは家に帰る途中で落としたのかも」

さすがにいつまでもここにはいられない。寒い中これ以上結人くんを付き合わせるわけにもいかないし。

「うん。それはありえるかもね」

「そういえば、結人くんってここから家遠いでしょ?」

「あぁ、まあ多少ね」

「だったら、雪も降ってきちゃったし、うちで少し休んで行きなよ」

このまま雪の中帰ってもらって風邪でもひいたりしたら申し訳ないから。


公園から私の家までは少し距離がある。

さすがにこのままではお互いに風邪をひいてしまうと思ったので、帰り道のコンビニで一本の傘を買った。

傘を二本買わなかったのは、単に節約のため。
傘が何本も家にあっても困るしね。

……だけど、クリスマスイブに雪が降ってきて二人で相合い傘をするという情景は、なんてロマンティックなんだろうと思った。

まるでドラマのワンシーンのようだ。

バカみたいな妄想をしているのは私だけだろうなぁと、隣の結人くんを見て思った。