あの日に交わした約束は、思い出の場所で。

少し気まずい空気になってしまった結人くんと、電車に乗ってあの公園へやって来た。

「ここの公園なんだけどね……」

やけに寒く感じるのは、広すぎるくせに人がいないからだろうか。

「結構広いんだね」

そう言って公園内を見渡す結人くん。

「あっでもそんなに動き回ったわけじゃないから、落ちてるならあそこにあるベンチの周辺だと思う」

そう言って指差す先には、昨日一人で座っていたベンチが二つポツンと置かれていた。

……私昨日、こんなにもわびしいベンチに一人で座ってたんだ。

「平田、なんのためにこの公園来たの?」

結人くんが疑問に思うのはよくわかる。

なにもないこの公園に寒空の下、女子高生が一人で来るなんておかしな話だ。

「いや、特に用はなかったんだけどね。昔よく来てたから久しぶりに来てみたいなぁと思って。昨日思いつきで来ちゃったんだよね」

「この寒い季節に?」

「うん。バカみたいでしょ」

「バカっていうか、……平田ってちょっと変わってるんだな」

結人くんは笑ってた。

「うん。かもしれないね」

私も一緒に笑った。