あの日に交わした約束は、思い出の場所で。

駅前でクリスマスイブということもあって、相変わらず外は人で溢れている。

「ここ、夜になるとイルミネーションが綺麗だって話題になってるんだけどさ、」

「あぁ、そう言えば澪も言ってた」

「……良かったら、一緒に見ない?」

「えっ?」

てっきりこれで終わりだと思っていたので驚いた。

イルミネーションは大好きだ。キラキラ光ってるのが幻想的でロマンティックで。

せっかくだから是非見たい。


……でも、

私は顔の前で手を合わせた、

「ごめん結人くん。私、昨日大切なものなくしちゃって」

家の最寄り駅からここの駅までは電車で約三十分。

仮にストラップが見つかったとしても、またここに戻ってくるのはきついかも。


「暗くなる前に探したいからイルミネーションはちょっと……」

「あぁそうなんだ。全然大丈夫、気にしないで」

私に気を遣わせないように、結人くんは爽やかに笑った。