✳︎遥side✳︎
転校して約一ヶ月。明日から冬休みが始まる。
隣のクラスには奈央がいた。
肩よりも少し長めの髪を内巻きにして、昔と変わらない優しい雰囲気をまとった奈央がいた。
七年ぶりでも、奈央のことは一目見ただけで奈央だとわかった。
くりっとした大きな瞳も、友達の話を聞いてるときの優しい笑顔も、昔と変わってない。
奈央は不器用で優柔不断だから、俺がついてないとだめなんだ。そう思ってた。
でもそれは、七年前までの話で。
七年ぶりに見た奈央は、俺なんかがそばにいなくても、ちゃんと自立して優しそうな友達に囲まれて、高校生活を楽しんでいるようだった。
おまけに成績優秀で部活でも活躍してるみたいで、学年でも一目置かれる存在になっていた。
そんな奈央が作り上げてきた高校生活や人間関係の中に、幼なじみとはいえ七年ぶりに突然現れた自分が踏み込んでいいとは思えなかった。
転校して約一ヶ月。明日から冬休みが始まる。
隣のクラスには奈央がいた。
肩よりも少し長めの髪を内巻きにして、昔と変わらない優しい雰囲気をまとった奈央がいた。
七年ぶりでも、奈央のことは一目見ただけで奈央だとわかった。
くりっとした大きな瞳も、友達の話を聞いてるときの優しい笑顔も、昔と変わってない。
奈央は不器用で優柔不断だから、俺がついてないとだめなんだ。そう思ってた。
でもそれは、七年前までの話で。
七年ぶりに見た奈央は、俺なんかがそばにいなくても、ちゃんと自立して優しそうな友達に囲まれて、高校生活を楽しんでいるようだった。
おまけに成績優秀で部活でも活躍してるみたいで、学年でも一目置かれる存在になっていた。
そんな奈央が作り上げてきた高校生活や人間関係の中に、幼なじみとはいえ七年ぶりに突然現れた自分が踏み込んでいいとは思えなかった。