あの日に交わした約束は、思い出の場所で。

二学期の終業式を迎えた今日。

書道部の私は某大学主催の書道展で入賞したこともあり、全校生徒の前で名前を呼ばれ表彰された。

壇上に上がり校長先生から賞状を受け取る。


……遥、見ててくれてるかな。

遥が会いにきてくれないのは、そもそも私がこの学校にいることを知らないからではないか?

もしかしたらこれを機に私がいるのを知って会いにきてくれるんじゃないか。

諦めのつかない私は、いつまでもそんなふうに考えてしまっていた。


でも教室に戻っても放課後になっても、遥が来てくれることはなかった。

私たちの関係は本当に終わりが来たんだと思った。