あの日に交わした約束は、思い出の場所で。

遥は大人になっていた。変わってしまったんだ。周りの環境もなにもかも。

昔のことをズルズル思い出して思い出に浸って、変わってないのは私だけなのかもしれない。

そう思いながらも、結局最後までアルバムをめくった。


最後のページに貼られていたのは、遥が引っ越す前日、私の家の前でお母さんが撮ってくれたツーショット写真だった。

これが遥と撮った最後の写真。これ以降のページは、いくらめくっても空白が続いている。


二人とも離れ離れになるのが寂しかったのか、ピースサインをしてるのにうまく笑えてない。

「……遥、このときは私と同じくらいの背丈だ」

女の子は成長が早いから、小学生だと男の子よりも女の子のほうが体格がよかったり背が高かったりすることがよくある。

遥は小柄なほうだったけれど、正義感が強くて頼もしい男の子だったなぁ。

ついでに言うと、ちょっと偉そうで上から目線のところもあったけど。