『約束は必ず守るよ。だから、それまで待っててな』

顔を上げ、遥の顔をしっかり見た。目からも伝わる思いに、少し心が落ち着くのがわかった。

『……待ってる。遥のこと、ずっとずっと待ってるからね』

遥は変わらず真っ直ぐな目で私を見て、大きく頷いた。

私たちはよく遊んでいた思い出の公園で小指を重ね、約束を交わした。

そのとき優しく微笑んだ遥を、私はいまだに忘れられないんだ。