一気に身体が熱くなる感覚。こんな季節なのに汗が出た。


七年の時の流れを感じさせられる。 私が最後に見た遥は小学四年生だ。

そうしてどれぐらい遥を見ていただろう。実際にはきっと一分にも満たないはずなのに、その時間がやけに長く感じた。

高校生になった遥は、昔の面影はあるものの見違えるほどかっこよくなっていた。決して昔の遥がかっこ悪かったってわけではないけれど。


セットされていないストレートな黒髪に白い肌。

若干目にかかる長さの前髪が、広めの二重幅と長いまつ毛のある目元の美しさを強調している。

顔の肉が取れ昔よりも高く見える鼻筋は、鼻先にかけて高さがあり、立体的で見入ってしまう。

丸みを帯びていた頰はシャープで顎も細く、その横顔はどこか清らかで大人びていた。

凛々しく美しい姿に成長した彼。でもそこにいるのはまぎれもなく遥だ。