……結人くん。私と遥はお互いに、幼なじみ以上の関係になろうなんて思ってない。
だから今日ぐらいは、一緒にいることを許してほしい。
「うわー懐かしい。全然変わってないな、この公園」
そう言って公園内を広く見渡す遥。
「うん。いつ来ても変わらないよね。公園っていうか、もはやただの野原だよ」
名前も知らない雑草が、足元一面に広がっている。
「ほんと。相変わらずなんもないなー」
土曜日の午後なのに遊べるものがないからなのか、子どもの姿が全く見えない。
向こうにあるベンチに、杖を持ったおばあさんが一休みをしている。それとその横で、シニアの方がグラウンドゴルフを楽しんでいる。
「この公園にいる人たち、平均年齢高いな」
「うん。高校生にして、たぶん私たちが最年少だよ」
「こんなに子どもがいない公園もめずらしいよな」
さっき買った荷物を近くのベンチに置いて、二人で意味もなく公園内を散歩した。
「俺が引っ越してからもこの公園来てたの?」
「ううん。最近はほとんど来てなかったんだけど、つい半年くらい前に一回だけ。……ん?二回か」
ストラップをなくしたあの日とそのストラップを探しに来たクリスマスイブの日。
だから今日ぐらいは、一緒にいることを許してほしい。
「うわー懐かしい。全然変わってないな、この公園」
そう言って公園内を広く見渡す遥。
「うん。いつ来ても変わらないよね。公園っていうか、もはやただの野原だよ」
名前も知らない雑草が、足元一面に広がっている。
「ほんと。相変わらずなんもないなー」
土曜日の午後なのに遊べるものがないからなのか、子どもの姿が全く見えない。
向こうにあるベンチに、杖を持ったおばあさんが一休みをしている。それとその横で、シニアの方がグラウンドゴルフを楽しんでいる。
「この公園にいる人たち、平均年齢高いな」
「うん。高校生にして、たぶん私たちが最年少だよ」
「こんなに子どもがいない公園もめずらしいよな」
さっき買った荷物を近くのベンチに置いて、二人で意味もなく公園内を散歩した。
「俺が引っ越してからもこの公園来てたの?」
「ううん。最近はほとんど来てなかったんだけど、つい半年くらい前に一回だけ。……ん?二回か」
ストラップをなくしたあの日とそのストラップを探しに来たクリスマスイブの日。