「怖っ、マジな顔すんなよ」 「はいはい、放しますよ」 金髪ヤンキーはパッと腕から手を離すと立ち上がる。 そして相可(おおか)くんの肩をぽんっと叩き、耳元で囁く。 「今日は銀(ぎん)と久しぶりに会えて良かったよ」 「また今度じっくり話しようぜ、銀(ぎん)。じゃあな」 金髪ヤンキーは背を向けたまま歩いて行った。 「おい、黒図(くろず)、大丈夫か?」 相可(おおか)くんが隣にしゃがみ、心配そうな表情で尋ねてきた。 「うん、大丈夫」 「あ、ありがとう」 相可(おおか)くんは、はぁ、と安堵のため息をつく。 「こんな夜道を一人で歩いてんじゃねぇよ」