どのくらい時間が経ったのか分からない。 パタパタ。 近づいてくる足音が聞こえた。 ドキンドキン、とわたしの心臓が高鳴る。 ――――ガラッ。 教室の扉が開いた。 わたしの体がびくつく。 扉を閉める音が聞こえ、 足音がわたしの前で止まった。 「大丈夫か? 黒図(くろず)」 わたしは顔を上げると相可(おおか)くんが机にホットココアを置く。 「これ…」 「今朝から体調悪そうだったから買ってきた」