「一人になるのは銀(ぎん)の話聞いてからでも遅くないと思うけど」 「雪羽(ゆきは)ちゃん、どうする?」 林崎(りんざき)くんが優しく尋ねてきた。 わたしは涙を指で拭う。 「凛(りん)くん、春花(はるか)ちゃん、姫乃(ひめの)ちゃん、ありがとう」 「みんなと出会えて良かった」 「もう手遅れかもしれないけど」 「わたし、相可(おおか)くんの話聞いて想い伝えます」 「よし、じゃあ雪羽(ゆきは)、教室戻ろ」 姫乃(ひめの)ちゃんはそう言うと、わたしの手をぎゅっと掴んで立ち上がらせてくれた。 姫乃(ひめの)ちゃんに体を支えられながら歩き出す。