両手の平にある飴をぎゅっと握り締める。 「わたし決めてたの」 「隣の席じゃなくなるまで相可(おおか)くんのこと好きでいようって」 「何? その期間限定的な恋設定」 「隣の席じゃなくなったから諦めるの?」 「諦められるの?」 「っ…」 「席が隣じゃなくなったって関係ないよ」 「だって雪羽(ゆきは)ちゃん、もうとっくに相可(おおか)くんの隣歩いてるから」 わたしは驚く。 「え? わたしが?」 「うん」