今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄


 林崎(りんざき)くんが真剣な表情で見つめる。
「飴をあげたのは俺だった」
「でも『体調悪そうだから』って」
「飴をあげるように言ったのは“(ぎん)”だったって言っても?」

 わたしは驚く。
「え…」

「席が離れた。だから諦める」
「本当にそれでいいの? 雪羽(ゆきは)ちゃん」

 揺らぎたくないのに。
 ねぇ林崎(りんざき)くん、
 どうしてそんなこと聞くの?

 パタパタッと駆けてくる音が聞こえた。