大粒の涙がわたしの頬から滑り落ちていく。 林崎(りんざき)くん…。 林崎(りんざき)くんは左手を下ろし、わたしを見る。 「…保健室、連れて行くよ」 わたしは眉を下げて笑う。 「大丈夫、教室に戻ってわたしは家に一人で帰ります」 「一人で? 銀(ぎん)に誘われてなかった?」 「…………」 わたしは黙る。 「銀(ぎん)と話さなくていいの?」 「…わたし、“一人で生きて行く”って決めたので」