わたしは両目にいっぱい涙を溜める。 林崎(りんざき)くん…。 こんなわたしのこと、ずっと想っていてくれてたんだ…。 胸が痛い……。 苦しい……。 林崎(りんざき)くんは、わたしの両手の平に自分の両手の平を重ねて飴を隠す。 そしてじっと見つめてきた。 「嫌なら振り払って」 「え…」 お母さんの手、 元カノのめいちゃんの手、 ぎゅっと掴めなかった林崎(りんざき)くん。 それなのに、わたしを想って振り払われようとしてる。