今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄


 相可(おおか)くんが隣に立っていた。

「キャー! (ぎん)くん、キター!」
 (ぎん)くんファンが叫ぶ。

 相可(おおか)くんは、黒のパーカーと淡い青色でチェック柄のネクタイの上に雪色のブレザーを羽織り、右肩にチョコレート色の鞄をかけている。

 相可(おおか)くん…。

「なんで姫乃(ひめの)ちゃんのこと…」
 わたしはハッとして右手で自分の口を塞ぐ。

 わたし、何、話しかけて…。
 もう、一人で生きて行くわたしには関係ないのに。

「鞄落としたの、やっぱりお前だったんだな」

 え…昨日告白聞いてたのバレて…。

 相可(おおか)くんは、わたしの耳元に唇を近づけてくる。

 え…何…?

 相可(おおか)くんは甘く囁いた。
「…話がある」
「…終業式後、教室で」