今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄


 ゆりは屋上の空を見上げる。
「席替えしてよく分かった」
「私には魔法はかからないって」

「っ…」
 姫乃(ひめの)は複雑そうな顔を浮かべる。

「私、さっき、魔咲(まさき)に告白された」

 姫乃(ひめの)は驚く。
魔咲(まさき)って、青井?」

「うん」
魔咲(まさき)の魔法にかかることだって出来た」
「でも振った。(ぎん)くん一筋だから」

 ぽたっ、とゆりの右目から一粒の涙が零れ落ちる。