ゆりは屋上の空を見上げる。 「席替えしてよく分かった」 「私には魔法はかからないって」 「っ…」 姫乃(ひめの)は複雑そうな顔を浮かべる。 「私、さっき、魔咲(まさき)に告白された」 姫乃(ひめの)は驚く。 「魔咲(まさき)って、青井?」 「うん」 「魔咲(まさき)の魔法にかかることだって出来た」 「でも振った。銀(ぎん)くん一筋だから」 ぽたっ、とゆりの右目から一粒の涙が零れ落ちる。