今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄



「屋上、寒っ」
 ゆりが体を震わせながら言った。

「もっと暖かい格好すればいいのに」
 姫乃(ひめの)が呆れた顔で言う。

「女張ってるから無理」

 ふわっ…。
 姫乃(ひめの)が紙袋から白のマフラーを取り出して、ゆりの首に優しく巻いた。

「ゆり、マフラー貸してくれてありがとう」
「席替えも」

「良かったね、また(ぎん)くんの隣の席になれて」
 ゆりが嫌味っぽく言うと、姫乃(ひめの)は、あはは、と力なく笑う。