「席替えはこれで終わりだ」
「みんな1限の準備しろよ」
池田先生はそう言って前の扉から出て行った。
パチッ。
一瞬、相可くんと目が合った。
わたしは相可くんから目線を逸らす。
あっ、逸らしちゃった…。
「桃ずきん庇うとかバッカじゃないの」
ゆりちゃんはそう言って後ろの扉から出て行く。
「…だよね」
誰にも聞こえない弱弱しい声で呟いた。
春花ちゃんを庇っても結果は何1つ変わらないのに。
光が消え、闇が広がっていく――――。
今日、憧れの相可くんの隣の席じゃなくなった。
もう諦めるしかないんだ。
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