今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄


 相可(おおか)くんは気持ちを察したのか、わたしの頭をぽんっと叩き、スタスタと歩いて離れていく。

 相可(おおか)くんも行っちゃった…。
 わたしも席移動しなきゃ。

 覚悟が出来たわたしはクジをピラッと開封し、椅子から立ち上がって鞄を右肩にかけ、移動する。

 あっ、9番…ここだ。
 相可(おおか)くんの隣になる前の席…。
 日向の暖かい席で良かった…。

「え、黒ずきん?」

 声を聞いた瞬間、わたしの体が固まった。

 この声は…。

 わたしは恐る恐る振り返る。