「…お父さん、彼が例の相可銀くんよ」
お母さんが耳元でコソッと説明すると、
「…そうか」
「彼が銀か…」
お父さんは複雑そうな顔を浮かべた。
「“相可くん”であっているか?」
「はい」
「不法侵入して一体なんのつもりだ?」
お父さんが荒れた声で尋ねる。
「雪羽さんを迎えにきました」
相可くんは真剣な表情を浮かべて言う。
お父さんの表情が強張った表情に変わる。
「なんだと?」
相可くんは真っ直ぐな目でお父さんを見つめた。
「このまま閉じ込めておくつもりなら」
「雪羽さんを連れて行きます」
メニュー