「お母さん、落ち着いて下さい」
池田先生がなだめるようにお母さんの肩を叩く。
お母さんはバッ! と手を払い退け、燃え上がる程の激しい感情をぶつける。
「薬で落ち着いたから良かったものの、もし効かなかったら入院になってたかもしれないんですよ!?」
「それにここに来る前に校長先生から聞きましたが、救急車も呼ばなかったそうじゃないですか!」
「貴方、ウチの娘を殺す気ですか!?」
「違います」
「日向先生は黒図が体が弱いことを知っていました」
「それでも黒図にマラソンを頑張って欲しかったんだと思います」
「まさか相可に庇われるとはな」



