今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄



「そういえばさ、黒ずきんと桃ずきん、このマラソン勝負で席かけてるんだって~」
 校庭のスタート地点に並ぶと、ツインテールの女の子の声が後ろから聞こえた。

 その隣のショートボブの女の子が、ははっ、と笑う。
「何それ、無謀すぎ」

「でしょ~? いっつもサボってる黒ずきんに勝ち目0じゃん!」

「桃ずきんの圧勝だね!」
 ふっと馬鹿にしたように後ろから笑う2人。
 周りにいる女の子全員がわたしと春花(はるか)ちゃんを見る。

 わたしはぐっと右手を握り締める。

 味方なんて誰も…。