相可(おおか)くんが励ましてくれるなんて。 夢みたい。 わたしの両目が潤み、涙を堪(こら)える。 ジャージのポケットに入っていた予備のゴムで髪をきゅっと結ぶ。 「黒図(くろず)、行って来い」 相可(おおか)くんが、わたしの背中をぽんっと叩く。 雪の羽が生えたみたいだ。 緊張も消えた。 もう大丈夫。 わたし、頑張れる。