「だから雪羽(ゆきは)ちゃんの真似をして相可(おおか)くんに近づいた」 「そしたら隣で話せた」 「手にも触れられた」 わたしと春花(はるか)ちゃんは見つめ合う。 「一つ言っておこうと思って相可(おおか)くんより先に来て待ってたの」 「相可(おおか)くんの隣、雪羽(ゆきは)ちゃんだけじゃないから」 「姫乃(ひめの)ちゃんも隣の席だから」 わたしは、もっともなことを言われ黙る。 確かに。 姫乃(ひめの)ちゃんは相可(おおか)くんの左隣だ。 数秒間、沈黙が続いた後、 「黙ってないでなんか言えよ」 春花(はるか)ちゃんは生意気な態度で聞き返す。