今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄


 目が合うと、春花(はるか)ちゃんは(かす)かに笑う。
雪羽(ゆきは)ちゃん、おはよう」

 その笑顔に違和感を感じた。
 わたしはどうしていいか分からず、ただ茫然と立ち尽くす。
「あ、おは…」

「今日は早いね」
「誰に会いに来たの?」

「それは…」

「この桃色のパーカー、相可(おおか)くんに借りたんだ」
「フードもさっきまでいた相可(おおか)くんが被せてくれたの」

「桃ずきんだからって」
 春花(はるか)ちゃんは頬を少し赤らめ、見せつけながら満面の笑みを浮かべる。

「え?」
 それを見たわたしは複雑な気持ちになった。