お母さんは眉毛を下げ、両目に薄っすらと涙を浮かべる。 「ほんとにこの子は…。なんていい子なの」 「今後、このようなことがあれば学校通わせるの考えますので」 「雪羽(ゆきは)、タクシーで帰るわよ」 「うん… ぎっ……」 名前を呼ぼうとした時、肩にもたれかかってしまう。 相可(おおか)くんが肩に、ぽんっと手を乗せ、耳元で囁いた。 「…明日の早朝教室で」 「…うん、約束」