…あ。 わたし、何言って…。 わたしの顔がカァァッと熱くなる。 これじゃまるで告白してるみたい。 ふわっ…。 「…………!」 一瞬、何が起こったのか分からなかった。 仄(ほの)かに甘いバニラの香りがわたしを包み込む。 わたし、今、相可(おおか)くんの胸の中にいる。 暖かさがわたしの体に染み透っていき、ドキン、ドキンと鼓動が速くなっていく。 相可(おおか)くんは困った表情を浮かべる。 「隣にいるって言ったくせにな」 そう言うと相可(おおか)くんは切ない顔をした。